またも優勝逃したメッシ、マラドーナとの比較論の再燃は必至か
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■個人記録では上回るも…
その一方で、メッシが代表レベルではタイトルに縁遠いことを指摘し、2人で合わせて4度のW杯を制したペレ氏とマラドーナ氏にはわずかに及ばないと主張する人もいる。
少なくとも個人記録では、メッシはすでに多くの面でマラドーナ氏を凌駕(りょうが)している。マラドーナ氏の代表戦91試合34ゴールに対し、メッシは103試合出場で46ゴールを挙げている。
さらにクラブレベルでは、メッシは482試合で412ゴールを積み重ねており、588試合で312ゴールのマラドーナ氏を上回っている。その上、マラドーナ氏の経歴書ではとりわけ空欄として目立つ、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)のビッグタイトルも3度獲得している。
さらに世界最優秀選手の受賞歴でも、マラドーナ氏の1度に対し、メッシは4年連続獲得の実績がある。
それでも、話はどうしても代表レベルでのタイトルに戻ってきてしまう。ブラジル大会でも大黒柱として決勝進出に貢献したメッシだが、やはり1986年のメキシコ大会でマラドーナ氏が見せたプレーと比べれば、印象は薄い。
メキシコ大会のマラドーナ氏は、たった1人でチームをW杯制覇に導いたとの評価を得ている。イングランド戦とベルギー戦では個人技から歴史に残るゴールを決めると、決勝では西ドイツのローター・マテウス(Lothar Matthaus)の徹底マークに遭いながら決定的な仕事をこなし、ダイレクトのスルーパスで決勝点をアシストした。
しかし、試合の中身をよく見てみれば、メッシとマラドーナ氏を分けた差は信じられないほど小さい。W杯決勝でも、コパ・アメリカでも、メッシは最高のゴールチャンスをお膳立てしたが、どちらもゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)が決め切ることができなかった。
もし、そのどちらかだけでもゴールにつながっていたら、そしてアルゼンチンが敗北ではなく栄冠をつかんでいたら――。ペレ、マラドーナ両氏の域へメッシが達したとの意見に、異論を挟む人はいなかったはずだ。(c)AFP