【7月5日 AFP】テキサス州南東部で3日未明、危険だという警告を無視して小川で泳いでいた男性が、ワニの一種であるアリゲーターに襲われて死亡した。米紙USAトゥデー(USA Today)などが4日伝えた。

 死亡したのはトミー・ウッドワード(Tommy Woodward)さん(28)。3日午前2時半(日本時間同日午後4時半)ごろ、女性1人と一緒に小川の流れがよどんだところで泳いでいた際に体長3.4メートルのアリゲーターと遭遇した。目撃者のミシェル・ライト(Michelle Wright)さんによると、悲鳴を聞いて駆け付けたところ、アリゲーターがウッドワードさんに襲いかかっていたという。

 ライトさんは地元テレビ局KFDMに対して、「大きなアリゲーターがいるので(ウッドワードさんに)川に入って泳がないよう呼び掛けた」と説明した上で、「気がつくと、一緒にいた女性が『(ウッドワードさんが)アリゲーターに襲われている』と大声で叫んでいた」と涙声で語った。

 その後ウッドワードさんは、泳いでいたところから約800メートル下流で遺体となって浮いているのを発見された。遺体の胸部と左腕には刺されたような傷があり、警察は検視を行うことにしている。

 現場付近の飲食店近くの船着き場で大型のアリゲーターが目撃されたため、この飲食店のオーナーが「遊泳禁止」の看板を掲げていたが、今回はこれが無視された形になった。(c)AFP