【7月2日 AFP】台湾の台北(Taipei)市郊外で2月、復興(トランスアジア)航空(TransAsia Airways)の旅客機が高架道路に接触して川に墜落し43人が死亡した事故で、正常に稼働していた2基目のエンジンが停止した原因はパイロットの操縦ミスだったとする事故調査報告書が2日、発表された。

 復興航空のGE235便は、乗客53人と乗員5人を乗せて台北の松山(Songshan)空港を離陸した直後に墜落した。生存者はわずか15人だった。

 台湾飛航安全調査委員会(Taiwan's Aviation Safety Council)の報告によると、墜落直前にパイロットが「わあ、間違ったレバーを引き戻してしまった」と叫んでいたことが、ブラックボックスの記録から明らかになった。

 事故機は2基のエンジンのうち1基が既に機能停止に陥っていたが、正常に稼働していたもう1基が、パイロットのこの操作ミスにより停止してしまったと調査委員会は結論付けている。

 当初の事故調査報告では、離陸の約2分後に機体右側のエンジンが突然停止し、その後、左側のエンジンが手動で停止されたことが分かっていた。(c)AFP