【6月25日 AFP】(一部更新)イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が25日未明、シリア北東部の主要都市ハサカ(Hasakeh)に進攻し、政府軍との激しい衝突の末に市内の2地区を制圧した。英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が明らかにした。

 人権監視団によると、戦闘は24日夜に始まり、ISは市内に侵攻する際、政府軍の検問所で少なくとも1人が自爆攻撃を行った。これまでに政府軍側に少なくとも30人、IS側に20人の死者が出ているという。

 同監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は、ハサカ南部の2地区をISが制圧したが「激しい戦闘が続いており、双方が砲撃をしている」と述べた。

 ハサカはクルド人勢力と政府軍が分割統治している。クルド人勢力は主に市北部と北西部を掌握している。(c)AFP