【6月22日 AFP】マクラーレン・ホンダ（McLaren-Honda）のフェルナンド・アロンソ（Fernando Alonso）は21日、F1第8戦オーストリアGP（Austrian Grand Prix 2015）決勝でフェラーリ（Ferrari）のキミ・ライコネン（Kimi Raikkonen）と激しくクラッシュした場面について、「本当に恐ろしかった」と振り返り、2人とも無事でなによりだと語った。

 世界王者に2度輝いた実績を持つアロンソは、シュピールベルク（Spielberg）にあるレッドブル・リンク（Red Bull Ring）の第2コーナーで、マシンのコントロールを失ったライコネンを避けることができなかったと明かしている。

「本当に恐ろしい事故だった。ターン2でキミがホイールをスピンさせていたので、彼の左側から追い抜こうとした」

「すると彼のマシンはコントロールを失い、僕のいた左側に流れてきた。衝突は避けられなかった」

「僕のシートからは空だけしか見えなかった。そしてマシンが止まったとき、ミラーをのぞいてみると、車体の下に車体があったんだ」

「彼の無事を確かめようと、僕はすぐにマシンを飛び降りた。すると彼はステアリングホイールを取り外している最中だった。無事でなによりだよ」

 一方、2008年の総合王者ライコネンは、「何が起きたのかわからない。おかしな場所でホイールスピンに見舞われたんだ」と語っている。

「どう言えばいいのかわからないけれど、そうなってしまったんだ。とても残念な週末になってしまったけれど、もう次の週に切り替えていく」

 奇跡的に無傷だったアロンソとライコネンは、すぐにマシンの残骸から離れ、身体検査を受けるため会場の医療センターに向かった。

 そして大会スチュワードは決勝終了後、事故について調査を行った結果、両者に責任はなく、処分は下されないと発表している。(c)AFP