【6月10日 AFP】15F1第7戦カナダGP(Canadian Grand Prix 2015)で、2台ともリタイアするという失意の結果から復活の道を模索すべく、マクラーレン(McLaren)は、パートナーのホンダ(Honda)を積極的に支援して、不振にあえぐチームの進化を加速させようとしている。

 共に元世界王者であるフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)とジェンソン・バトン(Jenson Button)は、7日のレース直後にはフラストレーションをあらわにしていたものの、その後ツイッター(Twitter)でジョークを交わし、チーム内の不協和音を一蹴した。

 そのやり取りの中では、アロンソの名前がトップになるように、タイムシートを上下逆にしている写真が投稿された。

 こうしたユーモアによって、マクラーレンはホンダを非難する態度はみせず、レッドブル(Red Bull)のように、エンジン供給元であるルノー(Renault)との対立が表面化する事態を回避している。

 マクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)は、先月の第6戦モナコGP(Monaco Grand Prix 2015)でバトンが8位に入賞し、今季初のポイントを獲得して勢いを得たものの、カナダではダブルリタイアに終わってしまった。

 バトンは決勝でピットレーンからスタートすると、エンジントラブルに見舞われ、目立った走りをみせることなくレースを断念することになってしまった。

 一方のアロンソは、3戦連続リタイアという屈辱を味わうと、無線でチームに向けて「まるでアマチュアだ」と怒りをぶつけていた。