【6月17日 AFP】男子テニス、エイゴン選手権(AEGON Championships 2015)は16日、シングルス1回戦が行われ、大会第2シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は6-3、6-4でニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)を下し2回戦進出を決めたが、試合後にキリオスが訴えた心身的な疲労については、バッサリと切り捨てた。

 全仏オープンテニス(French Open 2015)決勝で世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破ってから10日足らず、ワウリンカはクレーからグラス(芝)コートへの切り替えをしっかりと成功させ、ツアーの新星を圧倒した。

 ワウリンカは、わずか49分で初戦を突破すると、2回戦ではビッグサーバーのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)と対戦する。

 ワウリンカが絶好調だったのに対し、昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を破ったキリオスは、目だった反撃を見せることができなかった。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)で地元勢として久々の8強入りを果たし、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2015)でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を敗退に追いやっているキリオスは、ツアー期待の星と目されている。

 しかし、初めてのエイゴン選手権でワウリンカとの初対戦を迎えた世界ランク28位は、その期待に応えきれなかったようだ。

 20歳のキリオスは試合後、心身の不調と長期間のツアーによるホームシックのせいで、プレーが向上しなかったのだと主張した。

「先週は病気だった。僕の体調は明らかに良くない。気持ちを試合に持っていくことすら、できるかどうか分からなかった」