【6月15日 AFP】(一部更新)香港(Hong Kong)の警察当局は15日、東部の西貢(Sai Kung)で実施した捜索で爆発物とみられる装置を発見し、9人の身柄を拘束したことを明らかにした。

 警察関係者がAFPに語ったところによると、捜索は組織犯罪・三合会調査課(Organised Crime and Triad Bureau)が実施した。同市警察当局は、見つかった爆発物に関連して9人が拘束されたことを確認した。

 地元メディアは、爆発物が現在使われていないテレビスタジオで見つかったと報じている。地元紙サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)と東方日報(Oriental Daily)によれば、拘束されたのは民主派の活動家で、中国政府が示した香港行政長官選挙の制度改革案をめぐる闘争の中で台頭した「本土派」と呼ばれる諸グループのメンバーという。

 サウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙は、犯人らが「香港立法会(議会)で今週行われる制度改革に関する審議に先立ち(爆発物を)爆破させる予定だった」と報じている。

 香港では14日、立法会の審議が17日に始まるのに合わせて民主派のデモが行われ、主催者発表で約3500人が黄色い傘を手に市中心部を行進した。(c)AFP