【6月15日 AFP】男子テニス、メルセデス・カップ(MercedesCup 2015)は14日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は7-6、6-3で第8シードのヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki、セルビア)を下し、今シーズン2つめのタイトルを獲得した。ナダルはグラス(芝)コートで通算4度目の優勝を飾り、この大会でクレーとグラスの両サーフェスを制す初めての選手になった。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)の前哨戦として、今年からグラスコート開催になったメルセデス・カップだが、ナダルはクレーコート開催だった2005年と2007年にも戴冠を経験している。

 アルゼンチン・オープン(Argentina Open 2015)に続くシーズン2つめのタイトルで、ツアー通算66勝目を挙げたナダルは、2008年のエイゴン選手権(AEGON Championships 2008)、ウィンブルドン2大会に加え、グラスコートの優勝歴にメルセデス・カップの名前が入った。

 四大大会(グランドスラム)通算14勝の王者は、現在世界ランク10位となっており、2010年の楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2010)以来となる対戦を果たしたトロイキとの戦績を5戦全勝に伸ばした。また、ツアー通算95回目のファイナリストになったナダルは、決勝での戦績を66勝29敗としている。

 ナダルは、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れた2011年のウィンブルドン以来となるグラスコート決勝に臨み、トロイキはツアー通算7度目の決勝で、5度目の敗北を喫した。

 今季ここまでの戦績を33勝10敗としているナダルは、シーズン後半のプレー向上に期待しており、8年ぶりの出場を果たした大会で優勝できたことは自信につながるだろう。