【6月9日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2015)で王座から陥落したラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)がノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を下し優勝を飾った7日の決勝について、トレーニングで多忙を極めていたため、見ていなかったと語っている。

 9度の全仏制覇を誇るナダルだが、今大会では準々決勝でジョコビッチに敗れ、早々に姿を消してしまった。

 2005年に初出場して以降、パリ(Paris)で通算72試合に臨み、喫した黒星はわずか2個のナダルは、シュツットガルト(Stuttgart)で開催中のメルセデス・カップ(MercedesCup 2015)で取材に応じ、「あの試合は見ていなかった。練習していたからね」と明かした。

 ドイツでグラス(芝)コートシーズンに備えているナダルは、「芝でのスタートは、いつも難しい。今日から水曜日(10日)の初戦まで全力で練習に励み、最高のプレーを心掛けていくよ」とコメントした。

 ナダルは、ジョコビッチにストレート負けした試合を振り返り、あの敗北は「もう過去の一部だ」としている。

「テニスのレベルを向上させ、コート上でのインテンシティーを上げていかなければならない。それができれば、必ず自分にとって最高レベルのプレーを取り戻すことができる」

「ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)の2週間前に、シーズン最初のグラスコートに臨むことが、プラスにつながるように願っている」

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