アームストロング氏、賠償訴訟で破産する可能性を認める
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■「気が狂いそうだ」
アームストロング氏のように、がんを克服して世界で最も過酷なレースとされるツール・ド・フランス(Tour de France)で7連覇を成し遂げ、たくさんの人たちを勇気づける存在になりながら、薬物違反の発覚で栄光から一気に転落したアスリートや人間はほかにいないだろう。
自転車競技でアンチドーピングを貫いた元選手のクリストフ・バッソン(Christophe Bassons)氏から指摘されたように、アームストロング氏は「暗闇」に沈んではいないと主張しているものの、専門家の助けが必要であると認めている。
現在43歳のアームストロング氏は、「カウンセリングではみんな、『あなたは落ち込んでいますか?』とか聞いてくるから、とても滑稽だね。だけど、僕らは人生のあらゆる場面で師を仰ぐし、それは自転車競技やほかのスポーツ、ビジネスでも同じことだ」と語った。
「公私にわたるカウンセリングを受けていて、最近は回数が増えている。誰もがもっと素晴らしい人間になれるはずだし、神も私がそうなれることを知っている」
その一方でアームストロング氏は、自分が「すべてにおいて無能」だったことを認めながらも、すべての過ちを認めることはできないと明かしている。
「非を認められないこともある」と語ったアームストロング氏は、「自分を信じてくれた人、ファンでいてくれた人、支援してくれた人、擁護してくれた人に対して申し訳なく思っており、気が狂いそうだ」と語った。
「心から悔い改めて反省する必要があるし、そう思っている。もし世界を旅することが可能であれば、直接謝るつもりだ」
一連のドーピングを告白したあと、7500万ドル(約92億円)に及ぶスポンサー契約やテレビ出演料を失ったとしているアームストロング氏は、現在も米国反ドーピング機関(USADA)と接触していることを明かしている。
USADAのトラビス・タイガート(Travis Tygart)会長は、アームストロング氏から今後も協力を得る見返りに、同氏の処分を永久追放から軽減することを示唆している。
アームストロング氏は、自身の処分解除について「実現しない可能性が高い」との見解を示しながらも、タイガート氏に協力することは「今に始まったことではない」と強調している。