【7月24日 AFP】ドーピングにより自転車競技界から永久追放処分を受けたランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏が、自身に対する連邦裁判所への提訴に反論した。

 アームストロング氏はかつて所属していた「USポスタルサービス(U.S. Postal ServiceUSPS)」チームが高額のスポンサー契約のために、ドーピングの疑惑を見て見ぬふりをしていたと明かした。

 今年1月にドーピングを認めたアームストロング氏は23日、米司法省虚偽請求取締法の訴訟棄却を求める申請を行った。

 アームストロング氏が提出した申し立てには、「政府は今、この主張で被害を受けたように振る舞っているが、当時の行動の方がより多くを語っている。捜査中に活動停止処分を下したりもしなかった。スポンサー契約を終わらせる権利を行使するどころか、その変わりにチームとのスポンサー契約を更新した。政府の決定の後ろにある理論的根拠は明白なものだ。2000年のツール・ド・フランス(Tour de France)でアームストロングが優勝した。政府はアームストロングのスポンサーとなることで、勝者、知名度や露出、称賛を欲しがった。まさに期待していたもの手にした」とつづられている。

 米国政府は、チームのスポンサーだった米郵政公社(USポスタルサービス)に代わリ、アームストロング氏やチームメイトが運動能力向上薬を使用して不正を働いていたと訴えた。チーム内の数人は、ここ数年の間にドーピングを行っていたことを認めている。

 またアームストロング氏は、6年間の出訴期限を過ぎていることから政府の告訴は遅すぎると主張している。(c)AFP