【6月10日 AFP】女子サッカーW杯カナダ大会(FIFA Women's World Cup 2015)は9日、グループFの試合が行われ、フランスは1-0でイングランドに勝利した。

 世界ランク3位のフランスは、前半にウジェニー・ルソメ(Eugenie Le Sommer)の得点で先制すると、降雨と強風に見舞われたニューブランズウィック(New Brunswick)州のコンディションを攻略し、そのまま逃げ切った。イングランドは、1974年から一度もフランスに勝利できていない。

 また、女子イングランド代表がW杯の初戦を落とすのも、初めての出来事となった。

 オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)に所属するルソメは、前半29分にイングランドのケイティ・チャップマン(Katie Chapman)がボールを失ったのを見逃さず、これを素早く蹴り込んでネットを揺らした。

「ほっとしています」とした26歳のルソメは、代表106キャップで45得点目を挙げている。

「自分たちの調子を上げたかったし、イングランド戦だったので。うちのグループの強豪でしょ」

「難しいコンディションで、チームにとっても厳しかった。雨のせいで滑りやすかった」

「得点した後は試合の主導権を握りたかったし、実際にその通りになった」

 2011年大会(FIFA Women's World Cup 2011)と女子欧州選手権2013(UEFA Women's Euro 2013)でもイングランドを敗退に追いやったフランスは、前回大会で4位に入賞しているが、本戦出場はこれで3回目となる。

 イングランドのマーク・サンプソン(Mark Sampson)監督は、「カウンターアタックでものすごい破壊力を持つチームだ」と相手チームを評し、優勝候補であるドイツ、米国、日本と共に初戦で白星を飾ったフランス代表について、「よく組織されていて、身体的にも優れたディフェンスだ」と分析している。(c)AFP