■「人生で最高の時間」

 2009年に100歳を迎えた彼女は、フランス政府から「フランスで、そして国際的なファッションの分野で、最も優れた才能の持ち主の一人である」と称えられた。

 また100歳を祝って開かれたパーティーでカルヴェン氏は笑顔で、「クチュールは私に幸福をもたらしてくれました。私の人生で最高の時間でした」と懐かしそうに語った。

 ほかのブランドとは異なり、カルヴェン氏は若い女性のために、普段も着られて、なおかつ着る人を引き立てる美しい服をデザインした。

 デザイナーを引退したのは84歳を迎えた1993年。古い家具とアンティークに情熱を注ぐためだった。カルヴェン氏は、夫のルネ・グロッグ氏と共にオブジェダール(美術品)をコレクションし、後にルーブル美術館に寄贈した。これからの品々は現在も同美術館に展示されている。

 引退後、「カルヴェン」は複数のオーナーを経て、現在はオートクチュールを辞め、プレタポルテに特化している。現在ウィメンズ部門はアレクシス・マーシャル(Alexis Martial)とアドリアン・カヨド(Adrien Caillaudaud)の2人が担当している。(c)AFP