【6月8日 AFP】英南部ポーツマス(Portsmouth)にある「スピンネーカー・タワー(Spinnaker Tower)」のエミレーツ航空(Emirates)とのスポンサー契約が、同市に本拠地を置くサッカークラブ、ポーツマス(Portsmouth FC)のサポーターの反感を買っている。

 エミレーツ航空と同市が結んだ5年総額350万ポンド(約6億7000万円)の計画では、スピンネーカー・タワーは命名権契約の合意に伴い、建物を赤と白に塗り直すことになった。

 しかし、その赤と白の色は、ポーツマスのライバルであるサウサンプトン(Southampton FC)のクラブカラーと同一のものだった。

 複数の外国人オーナーの下、幾度も経営難に見舞われ、現在はサポーター団体によって運営されているポーツマスの伝統的なユニホームの色は、青いシャツに白いパンツ、赤いソックスとなっている。

 計画に抗議する請願書には、24時間ほどで5000人が署名している。

 ポンピー(Pompey、ポーツマスの愛称)のファンで、請願書の発起人であるアレックス・ジャッド(Alex Judd)さんは、「ポーツマスは輝かしい町で、サッカーの伝統が深く根付いている」と語った。

「スピンネーカー・タワーの色を、最大のライバルの色である赤と白に塗ることをエミレーツ航空に許可したポーツマス市議会の発表は、町への忠誠という価値を無視するものだ」

「ファンが2年前にオーナーになったという事実は、ポーツマスの人々がサッカーに熱を上げていることを示している。町で最も高いランドマークをサウサンプトンの色に堂々とさせることは、住民への配慮を著しく欠いている。止めさせなければならない」

 ポーツマスは、ここ最近では2010年までイングランド・プレミアリーグ(1部)でプレーしていたが、管財人の管理下に入ったことで勝ち点を剥奪されて降格となった。現在は4部に相当するリーグ2でプレーしている。

 一方のサウサンプトンはプレミアリーグでの地位を確立しており、ここ35年間のほとんどを1部リーグで過ごしている。(c)AFP