■空港での初対面

 NBA指揮官の座を目指し欧州を離れたブラット氏は、代理人の仲立ちにより、昨年6月にロサンゼルス国際空港(Los Angeles International Airport)でカー氏との対面を果たした。

 ブラット氏は、当時の状況を「紆余(うよ)曲折しながら、まったく異なる経験をし、競技を愛してやまない2人の男たちという感じだった」と振り返っている。

「われわれは座って、競技や理想のプレー、生活一般のことについて素晴らしいディスカッションを行った。普通の楽しい会話をしたよ」

 カー氏は、NBAファイナルでブラット氏と再会を果たすとは、思ってもみなかったという。

「あり得ない。なんという運命のいたずら」としたカー氏は、「私がデビッドに言った売り文句の一つが、『いいかい。われわれはかなり良いチームになる。うちのコーチになれば、一両年でHCへの道が開けるぞ』というものだったんだ」と明かした。

「2週間後、彼はキャブスのヘッドコーチになり、また数週間後にはレブロンを獲得した。そこからすべてが変わって、今こんな状況になった」

 カー氏とブラット氏は、バスケットボールの話で意気投合しているといい、「私たちは確実に同じ哲学を共有している」としたカー氏は、「試合はそんなに複雑なものじゃない。プレーの仕方にはいろいろあるが、彼のプレースタイルをいつも尊敬している」とコメントした。

 カー氏は、キャブスのシーズン序盤の失速について、ブラット氏が責められたことについても持論を述べた。

「いろいろと対処しながら、立て直しを図っていたんだと思う。難局を乗り切り、うまくやった。だから彼らはここにいるんだろう」

(c)AFP/Jim SLATER