■観客から罵声も

 試合も3時間半が経過すると、高温多湿のコンディションで、両選手の足がだんだんと重くなってきた。すると、第4セットの4-2の場面では、ワウリンカがブレークに失敗。

 それでも、ここからお互いがサービスゲームをキープした結果、ワウリンカはさらなるブレークを必要とすることなく勝利をつかみ、11年目の参戦で初の決勝進出を果たした。

 デビスカップの決勝では、スイスがフランスに勝利したが、同対戦が行われる前にチーム同士の舌戦になっていたこともあって、ワウリンカの試合後インタビューでは、観客から多くのやじが飛んだ。しかし、ワウリンカはこれを気に留めることもなく、「前にもあったよ。昨年のデビスカップによって、前にも言ったように、事態が思わぬ方向へ進んだような印象を受ける」と話した。

「誰も傷つけたくなかったんだけどね。誰にも悪い態度は取らなかったし。あれはジョークのようなもので、決勝前の数か月間に何度か発言しただけだ」

「でも、観客は覚えているものだね。フランス人選手に対して、僕が過去に言ったことや、やったことを、いつまでも覚えている」

(c)AFP