【6月3日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2015)は2日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第8シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は6-4、6-3、7-6で第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破り、 準決勝に駒を進めた。

 2009年に大会を制しているフェデラーは、ワウリンカとの過去18戦で16勝を収めていたが、風の強いコート・スザンヌ・ランラン(Court Suzanne Lenglen)で、この日はストレート負けを喫した。

 四大大会(グランドスラム)通算17勝のフェデラーは、2時間9分の試合で一度もブレークすることができず、フェデラーがメジャー大会でブレークに失敗するのは、マックス・ミルニー(Max Mirnyi、ベラルーシ)と対戦した2002年の全米オープン(The US Open Tennis Championships)以来、キャリア3度目の出来事だった。

 フェデラーは、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)でも、アンドレアス・セッピ(Andreas Seppi、イタリア)に敗れ3回戦で姿を消しており、2012年以来となるグランドスラム制覇はまだ達成されていない。

 それとは対照的に、ワウリンカは第1セットで決定的なブレークを奪うと、第2セットでも2回ブレークした。第3セットでは、お互いがサービスゲームを手堅くキープしたが、ワウリンカが2度目のマッチポイントでタイブレークを制した。

 難しい天候とコンディションを攻略したワウリンカについて、フェデラーは「スタンができることは、みんな知っている。それを成功させるのは、彼にとって喜ばしく、また重要なことのはずだ。今日は素晴らしいテニスをしていたね」と評した。

「タフな環境だったから、スタンがあれだけできたのは、より驚くべきことだ」

 全仏オープンで初のベスト4進出を果たしたワウリンカは、準決勝で第14シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)と対戦する。(c)AFP/Andy SCOTT