【6月3日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2015)は2日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第5シードの錦織圭(Kei Nishikori)は1-6、4-6、6-4、6-3、3-6で第14シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)に敗れ、大会から姿を消した。

 強風の中、コート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)で3時間44分にわたり行われた試合だが、第2セットの終盤に巨大なビデオスクリーンの金属板が客席に落下するアクシデントがあった。

 ここ3年で2度目の全仏オープン準決勝に進出したツォンガは、次戦で第8シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)と対戦する。

 フランス人が全仏オープンの男子シングルスを制したのは、1983年のヤニック・ノア(Yannick Noah)氏が最後となっている。

 ツォンガは第1セットを難なく先取すると、第2セットでも5-1の場面で4度のセットポイントを迎える。

 しかし、昨年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)ファイナリストは、会場設備の一部が落下し、3人がけがをするという事故の後に息を吹き返し、第2セットこそ落としたものの、その後の2セットを連取した。

 迎えた最終セット、ブレークで3-1という決定的なリードを奪ったツォンガが、パリ(Paris)の観客を味方につけて勝利をもぎ取った。

 ツォンガは試合後、「タフだった。立ち上がりは本当に良かったけど、その後にアクシデントがあった。重傷を負った人はいなかったようで安堵(あんど)している。第5セットでは、本当にものすごくサーブが良かったから、試合を自分の流れに戻すことができた」と振り返った。(c)AFP