【5月22日 AFP】女子テニスの伝説的存在であるマルチナ・ナブラチロワ（Martina Navratilova）氏は、ローラン・ギャロス・スタジアム（Stade Roland Garros）で24日に開幕する全仏オープン（French Open 2015）を前に、通算20回目の四大大会（グランドスラム）タイトル獲得に向けてセレーナ・ウィリアムス（Serena Williams、米国）の状態は万全であると語っている。

 33歳のセレーナが全仏を制すれば、オープン化以後のグランドスラム勝利数で、シュティフィ・グラフ（Steffi Graf）氏の22勝まであと2勝に迫り、さらにマーガレット・コート（Margaret Court）氏が樹立した歴代最多の24勝もみえてくる。

 歴代5位タイとなる通算18回のグランドスラム制覇を成し遂げているナブラチロワ氏は、セレーナが歴史に名を刻む時間は残されていると確信している。

 ナブラチロワ氏は、テニスのインターネットラジオTennis Podcastで、「セレーナは素晴らしい。通算20勝に到達するのは確実でしょう」と語った。

「30代になれば難しくなってきますが、新世代の選手がセレーナに追いついていないのも現状ですから、見通しは明るいと思います」

「良い選手はたくさんいますが、彼女の前に立ちふさがる存在や、これといったライバルはいませんね」

「ですから、マーガレット・コート氏を追い越す可能性はあります。それを実現できるとしたら、絶好の位置にいるのはセレーナです。もちろん高い壁ですけどね」