【5月12日 AFP】(一部更新)日本の気象庁とオーストラリア気象局は12日、異常気象のエルニーニョ(El Nino)現象が熱帯太平洋で始まったと発表した。今年の同現象は「相当な」規模となる見込みで、同地域に大きな人的・経済的被害をもたらす恐れがあるという。

 エルニーニョ現象は、熱帯太平洋上を環流している貿易風が弱まり、海面温度が上昇すると起きる現象で、発生は5年ぶりとなる。豪気象局の気象監視と予想を統括するデビッド・ジョーンズ(David Jones)氏は記者会見で「これはまさしくエルニーニョ現象だ。弱い現象ではない」「これは相当な規模のエルニーニョ現象となる見込みだ」と述べた。

 一方、日本の気象庁も、発生したエルニーニョ現象が今後、秋にかけて続く可能性が高いとしている。

 エルニーニョが発生するとオーストラリアでは、降水量が平均を下回り、全土で気温が上昇、山火事が発生するリスクが高まるとされる。また、パプアニューギニア、インドネシア、東南アジアの一部に乾燥した気候をもたらす一方で、東太平洋や南米諸国では降水量が増加し、洪水や土砂崩れの懸念が高まる。(c)AFP