【5月9日 AFP】バイオテクノロジー産業を基幹とする中国の複合企業、ティエンズ(Tiens)の従業員ら6000人以上が8日、団体旅行で訪れた仏南部のリゾート地、コート・ダジュール(Cote d'Azur)のニース(Nice)で世界記録を達成した。

 欧州を団体旅行した中国のグループとしては史上最大規模となったティエンズの一行は同日、ニースにある海沿いの遊歩道、プロムナード・デ・ザングレ(Promenade des Anglais)に人文字で、「Tiens' dream is Nice in the Cote d'Azur(コート・ダジュールのニースはティエンズの夢)」というメッセージを描き出した。

 派遣されていたギネス世界記録(Guinness World Records)の認定員が上空から読み取れる人文字としては最長の語句であることを確認し、その場で正式に記録達成を宣言した。

 フランスへの旅行とニースでの世界記録への挑戦は、バイオテクノロジー関連の事業のほか観光業も手掛ける同社の創業20周年の記念行事だった。同社の李金元(Li Jinyuan)董事長は参加した従業員らのために、カンヌ(Cannes)とモナコで4つ星以上のホテル79軒の4760室を予約していた。従業員らの移動に使用されたバスは146台に上った。

 今回の同社従業員らの滞在により、ニース市には約2000万ユーロ(約27億円)の経済効果がもたらされると推定されている。一行はニース到着前にはパリ(Paris)観光も楽しんだという。(c)AFP