【5月8日 AFP】米電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズ(Tesla Motors)が「家庭用蓄電池」を発表した。同社のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)はこの電池について、「世界のエネルギー・インフラ全体」の変革に役立つだろうと述べた。

 テスラの発表した「テスラ・パワーウオール(Tesla Powerwall)」はソーラーパネルからの電力を蓄えたり、電力料金が低めに設定されている夜間に送電網から電力を充電しておいたりすることが可能で、停電時には予備電源になる。パワーウオールはガレージの壁や室内に設置が可能で、理論上はこの電池の導入で太陽光発電住宅が送電網から完全に独立できるという。

「目標は世界のエネルギー・インフラ全体を、二酸化炭素排出量ゼロの全面的に持続可能なものに、完全に変化させることだ」とマスク氏は、米ロサンゼルス(Los Angeles)郊外の倉庫でパワーウオールを披露するにあたって、記者団に語った。

 価格は3500ドル(約42万円)で、年内に米国市場で発売されるが、同社は来年中に国際市場で発売したいと考えている。(c)AFP