【1月21日 AFP】米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)は20日、米グーグル(Google)と米資産運用大手フィデリティ(Fidelity)から、計10億ドル(約1180億円)の出資を受けたこと明らかにした。

 この出資により、両社合計でスペースXの株式の約10%を取得した。声明は出資金の用途の詳細を明らかにしていないが、スペースXのイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)はこれまでに、地球全体にインターネットサービスを提供する人工衛星ネットワークを構築したいと語っている。この計画は、世界でまだ十分なサービスがない地域にインターネット接続を行き渡らせようとするグーグルの取り組みと、うまく結びつくかもしれない。

 米テスラ・モーターズ(Tesla Motors)など複数のベンチャー企業の経営や投資に携わる富豪のマスク氏は昨年11月、世界中で無線インターネットへの接続を可能にする小型で低コストの人工衛星ネットワークの構築に乗り出していることを明らかにしていた。一方グーグルは、世界の辺境地域でのインターネット接続を可能にする方法として、これまで無人機や高高度気球などの方法を試験している。(c)AFP