【4月29日 AFP】黒人青年が警察に取り押さえられた際に頸部(けいぶ)を負傷して死亡したことに対する抗議行動が暴動へ発展した米メリーランド(Maryland)州ボルティモア(Baltimore)で28日、夜間禁止令が施行された。

 ボルティモアでは27日、暴徒化した人々が店舗から略奪したり、警察を襲ったりしたため、当局は緊急に夜間外出禁止令を発令した。しかし、テレビ報道によると、緊張が続く市街から退くことを抗議の参加者数百人が拒否したため、重武装した警官隊の隊列が近づき唐辛子スプレーや発煙弾を発射した。参加者の多くは若い黒人男性で、警官隊に対し、手当り次第に物を投げつけたが、その後、群衆の数は減っていったという。

 外出禁止令は午後10時(日本時間29日午前11時から)から翌朝5時までで、向こう1週間、同じ時間帯に施行される。(c)AFP/Michael Mathes