米大リーグで異例の無観客試合、ボルティモアの暴動受け
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【4月29日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は28日、米メリーランド(Maryland)州ボルティモア(Baltimore)で黒人男性への警察の対応に怒った住民らが暴徒化していることを受け、29日のボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)対シカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)の試合を史上初とみられる無観客で行うことを決めた。
MLBのロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーは、オリオールズの球団関係者および市職員と話し合った結果、球場へ観客を入れずに試合を行うという決断を下したことを発表した。
MLBの公式ウェブサイトに掲載された声明の中でマンフレッド氏は、「われわれは、この決断がファンの安全、および市の人員配置に最大限貢献するものであると信じています」と述べた。
「われわれの心は、ボルティモアの暴動に影響を受けたあらゆる人々とともにあります。そして野球に関わるすべての人間が、アメリカの素晴らしい街が平穏かつ安全であることを祈っています」
この件ではすでに、警察による拘束中に死亡した黒人青年の葬儀後、暴動が頻発したことから、27日と28日のホワイトソックス戦が延期に追い込まれている。
オリオールズも声明で、延期となった上記2試合は、5月28日にダブルヘッダーで代替開催することを発表している。
またオリオールズは、5月1日から3日に行われる予定のタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)とのホーム3連戦の開催地を、フロリダ(Florida)州セントピーターズバーグ(St. Petersburg)に移すことも決めている。(c)AFP