ジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)とロイク・レミ(Loic Remy)が負傷し、ディディエ・ドログバ(Didier Drogba)の状態が思わしくないこともあり、モウリーニョ監督はストライカーと呼べる選手を配置しない先発11人を起用した。

 オスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)が名目上の「9番」の位置に入り、この試合最初の2つのPKアピールに関わった。

 最初は走るエクトル・ベジェリン(Hector Bellerin)の脚が後ろからオスカルを引っかけた様に見えたが、これは偶発的で、マイケル・オリバー(Michael Oliver)主審はプレー続行を命じた。

 さらに、これまで8シーズンを過ごした古巣との対戦となり、ボールを持つたびブーイングされたセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)のパスに抜け出したオスカルがペナルティーエリア内に進入すると、アーセナルのGKダビド・オスピナ(David Ospina)が前に出てくる中、オスカルはボールを浮かせた。オスピナとオスカルが交錯する中、転がったボールをベジェリンがゴールライン手前でクリアすると、オリバー主審はオスピナのプレーをノーファウルと判断した。

 前半24分にはセスクがエリア内でサンティ・カソルラ(Santi Cazorla)の伸ばした脚に引っかかり倒れたものの、主審は冷静に判断してダイビングでセスクにイエローカードを提示し、ホームのサポーターを沸かせた。

 タッチライン際ではモウリーニョ監督のしかめっ面が厳しくなったが、その10分後にはベンゲル監督が主審の寛容さに失望する番となった。

 ベレリンのクロスボールに飛び込みカソルラが放ったシュートはギャリー・ケイヒル(Gary Cahill)の上げた腕にぶつかったが、オリバー主審はこれも流した。