クロップ監督、「その時」が来るまで去就や感傷を封印
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【4月19日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)を今季限りで退任すると発表し、イングランド・プレミアリーグ参戦もうわさされているユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督だが、来季以降の去就の話題には耳を貸さず、ドルトムントでの残された数試合に集中している。
2011年と2012年にブンデスリーガ1部優勝のタイトルを獲得し、過去2シーズンもバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に次ぐ2位にチームを導いているクロップ監督は15日、7シーズン率いたチームを今季限りで離れることを発表するという爆弾を投下した。
後任には、マインツ05(Mainz 05)の元監督トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)氏の名前が挙がっており、一方でクロップ監督本人には、マンチェスター・シティ(Manchester City)やアーセナル(Arsenal)など、プレミアリーグの複数のクラブが関心を寄せていると言われている。
アーセナルに所属する元ドイツ代表のペア・メルテザッカー(Per Mertesacker)は、クロップ監督がプレミアでも上手くやれると話しており、元イングランド代表のポール・スコールズ(Paul Scholes)氏やギャリー・リネカー(Gary Lineker)氏も、同監督にはイングランドで指揮を執ってほしいとコメントしている。
ドルトムントはまだドイツカップ(German Cup 2014-15)に勝ち残っており、クラブで最後のトロフィーを掲げたいという47歳の指揮官の望みをかなえるべく、チームは28日の準決勝で前回王者バイエルンと対戦する。
ドルトムントはこの日のリーグ戦で、ヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)、ピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)、香川真司(Shinji Kagawa)の得点でSCパーダーボルン07(SC Paderborn 07)に3-0で快勝し、順位を暫定で8位に上げたことで、来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2015-16)出場の可能性を残している。
そうしたこともあり、退任を発表してから初めての公式戦となったパーダーボルン戦の試合後、クロップ監督は、自身の去就についてはまだ何も考えていないと明言した。
クロップ監督はスカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し、「現時点では、そのことを考える時間はない。その話題はそれほど重要ではない」と話した。
「まずはここでの仕事を終えたい。どんなことでも起こり得る。何も起こらず、1年の休養を取るかもしれない」
「行くときは、3人1組のコーチングチーム(助監督のゼリコ・ブバチ(Zeljko Buvac)氏、ペーター・クラビーツ(Peter Krawietz)氏とのトリオ)を崩さずに行く。しかし今のところ、来年どうなっているかは誰にもわからない」
■ファンにはサッカーに集中することを求める
機知に富んだ発言、ファッショナブルな無精ひげなどが魅力的なクロップ監督は、ドルトムントでカリスマ的な地位を獲得しており、パーダーボルン戦の終盤には、8万667人が入った満員のホームスタジアムからスタンディングオベーションを受けた。
それでもクロップ監督は、ヨーロッパリーグ出場を目指している現在、感傷に浸っている暇はないと強調し、「ここのみんなの本当にいいところは、サッカーに集中してくれていることだと思う」と話した。
「最高の雰囲気のなかで、チームが良いプレーをすることがすべてなんだ。(スタンディングオベーションを受けることは)ありがたいが、個人的には、毎週は厳しい」
「今後数週間で、感情が抑えられなくなる場面もあるだろう。だけどそれまでは、私は鎧をまとわなくてはならない。サッカーが何よりも重要だからだ」
「その時期が来たら、みなさんの気持ちに思う存分応えることを自分に許可するつもりだ。無理して知らん顔をするのではなく、どんなに応えても、応えすぎではないというくらいにね」
(c)AFP/Ryland JAMES