【4月19日 AFP】世界フィギュアスケート国別対抗戦2015(ISU World Team Trophy in Figure Skating 2015)は18日、東京で最終日が行われ、女子シングル・フリースケーティング(FS)を終えた結果、米国が合計110ポイントで優勝を飾った。

 世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2015)覇者のエリザベータ・トゥクタミシェワ(Elizaveta Tuktamysheva)が、圧巻の演技で134.21点を記録したロシアだが、総合点で米国に1ポイント及ばず、2位に終わった。

 世界選手権で銀メダルを獲得した宮原知子(Satoko Miyahara)は、ミュージカル『ミス・サイゴン(Miss Saigon)』のテーマに乗せた演技で上海(Shanghai)での得点を上回り、自己ベストを更新すると、地元の観客を総立ちにさせた。この結果、日本は合計103ポイントで銅メダルを獲得した。

 17歳の宮原は、「緊張したが、ジャンプは全部跳べたので良かった。シーズンの良い締めくくりになった」と振り返った。

 日本は、宮原と村上佳菜子(Kanako Murakami)の演技で一時トップに躍り出たが、ロシアはトゥクタミシェワに加え、エレーナ・ラディオノワ(Elena Radionova)も宮原を上回る129.73点を記録。一気にポイントを稼いだ。

 米国チームの主将を務めたアイスダンスのエヴァン・ベイツ(Evan Bates)は、「自分が滑るより、見ている方が緊張した」とすると、「特に女子のところではね。最も緊張が高まる瞬間の一つだった」と話した。

「一蓮托生(いちれんたくしょう)というのがこのイベントの醍醐味(だいごみ)だし、とても素晴らしいものだ」

■ペアは議論を呼ぶ結果に

 同日のペアFSでは、カナダのメーガン・デュアメル(Meagan Duhamel)/エリック・ラドフォード(Eric Radford)組が140.70点をマークし、中国の隋文静(Sui Wenjing)/韓聰(Han Cong)組を抑えて1位を獲得していた。

 隋文静/韓聰組は、キスアンドクライで139.73点というアナウンスを聞くと少し驚いた様子を見せ、最高得点が期待された演技だけに、観客からも驚きの声が漏れた。

 3位には、キャリア最高の127.87点を記録した米国のアレクサ・シメカ(Alexa Scimeca)/クリス・クニーリム(Christopher Knierim)組が入った。(c)AFP