【4月14日 AFP】第2次世界大戦(World War II)中にナチス・ドイツの暗号機エニグマ(Enigma)の暗号を解読した英国の天才数学者、アラン・チューリング(Alan Turing)の自筆原稿が記されたノートが13日、米ニューヨーク(New York)で競売にかけられ、102万5000ドル(約1億2300万円)で落札された。米競売大手ボナムズ(Bonhams)が発表した。

 競売は、チューリングの人生を描きアカデミー賞を受賞した米英合作映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(The Imitation Game)』によってチューリングの生涯や功績への関心が高まる中で行われた。

 競売にかけられたノートは最近になって発見されたもので、内容は56ページにわたり、チューリング直筆のものとしては現存する唯一の長文原稿とみられている。

 同じ競売には、現在も使用可能なエニグマ暗号機(1944年製)も出品され、26万9000ドル(約3200万円)で落札された。(c)AFP/Jennie MATTHEW