【4月13日 AFP】自転車ロードレース、第113回パリ~ルーベ(113rd Paris Roubaix)は12日、パリ(Paris)郊外のコンピエーニュ(Compiegne)からルーベ(Roubaix)間の253キロメートルで行われ、チーム・ジャイアント・アルペシン(Team Giant-Alpecin)のヨーン・デーゲンコルプ(John Degenkolb、ドイツ)が優勝した。

 26歳のデーゲンコルプは、最後のスプリント勝負でエティックス・クイックステップ(Etixx-Quick Step)のズデネク・シュティバル(Zdenek Stybar、チェコ)とBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のフレフ・ヴァンアフェルマート(Greg Van Avermaet、ベルギー)をかわし、同じ年にミラノ~サンレモ(Milan - San Remo)とパリ・ルーベの2冠を達成した史上3人目の選手になった。

 デーゲンコルプは、名物の石畳コースが計27区間、約50キロメートルに及ぶレースを制した感想を聞かれると、その石畳で作られたトロフィーをどこに飾るべきか分からないと語った。

「興奮しているとしか言えない。今は本当に信じられないし、想像もできないよ」

「自宅で、この石畳の一部を飾る場所を探す必要があるけど、簡単には見つかりそうにはないね。大きくて重いから、頑丈な長椅子を見つけなくては」

 2012年に頭角を現して以降、デーゲンコルプは頂点に上り詰めるまで3年を費やした。

 万能スプリンターで、平らなコースのわずかな傾斜を利用してフィニッシュするのを得意とするデーゲンコルプは、第67回ブエルタ・ア・エスパーニャ(67th Vuelta a Espana)で計5回のステージ優勝を飾っている。

 それ以降もクラシックレースで着実に実力をつけてきたデーゲンコルプは、2012年にミラノ~サンレモを制すると、2014年に行われた第76回ヘント~ウェフェルヘム(Gent-Wevelgem 2014)で優勝を飾り、同年のパリ~ルーベでは2位に入った。

 今季のサンレモとルーベで2冠を達成したデーゲンコルプは、現代のクラシックレースで最高の選手の一人となリ、「サンレモとルーベの2冠は、自分にとって本当に素晴らしいことで、これ以上は表現する言葉が見つからないよ」と喜んだ。

「(自分にとっては)これで今季のクラシックレースは終わりだから、感動もひとしおだと思う。その喜びに浸り、リラックスして、ゆっくりと勝利を実感するまでには数日かかりそうだね」

「そうさ、自分はパリ~ルーベの勝者だ。最高だよ!」

(c)AFP/Barnaby CHESTERMAN