【4月7日 AFP】米誌ローリング・ストーン(Rolling Stone)が昨年掲載した後に撤回した米大学キャンパスでの集団レイプ疑惑をめぐる記事で、名指しされた米バージニア大学(University of Virginia)の男子学生友愛クラブ「ファイ・キャッパ・サイ(Phi Kappa Psi)」が6日、同誌に対して法的手段を取る方針を表明した。

 問題の記事は、「大学構内でのレイプ」との見出しで昨年11月に掲載されたもので、ファイ・キャッパ・サイの会館で集団レイプ被害を受けた新入生「ジャッキー」の証言を基にしていた。

 記事は抗議運動を巻き起こし、性的暴行に対する大学側の対応をめぐる全米規模の議論に発展したが、その後、多くの矛盾点を抱えていることが明らかになった。

 記事の情報源の信ぴょう性が疑問視されたことを受け、同誌は米コロンビア大学(Columbia University)に調査を依頼。今月5日に、同誌の報道と編集の方法に問題があったとする調査結果が公表され、同誌は記事を撤回して謝罪していた。(c)AFP/Robert MACPHERSON