過去にあった操縦士による「意図的」墜落の事例
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【3月27日 AFP】乗客乗員150人が死亡した独格安航空会社ジャーマンウイングス(Germanwings)機墜落は、副操縦士が意図的に行ったものだとの見方が、仏調査当局によって示された。運航中の航空機を正副いずれかの操縦士が故意に墜落させた事例は、まれだが過去にもある。
■モザンビーク航空(LAM)
2013年11月29日、モザンビークの首都マプト(Maputo)からアンゴラの首都ルアンダ(Luanda)に向かっていたモザンビーク航空TM470便がナミビア北東部で墜落。乗客乗員33人が死亡した。墜落機はブラジル製のエンブラエル(Embraer)190型機。
フライトレコーダー(飛行記録装置)から、エルミーニオ・ドス・サントス・フェルナンデス(Herminio dos Santos Fernandes)機長は同機を墜落させる「明白な意図」をもって自動操縦装置を操作していたとみられ、捜査当局は機長に同機を墜落させる「明白な意図」があったと結論付けた。
■エジプト航空(EgyptAir)
1999年10月31日、米ニューヨーク(New York)を飛び立ったエジプトの首都カイロ(Cairo)行きのエジプト航空990便、ボーイング(Boeing)767型機が、離陸から間もなく大西洋(Atlantic Ocean)上に墜落。乗客乗員217人全員が死亡した。
ブラックボックスの解析により、副操縦士による故意の墜落だったことが判明。この操縦士は墜落寸前に「わたしは今決断した。神の意志を信じる」と言い残していた。
■シルクエア(SilkAir、シンガポール)
1997年12月19日、シンガポール航空(Singapore Airlines)子会社シルクエアのボーイング737型機が、インドネシアの首都ジャカルタ(Jakarta)からシンガポールに向けて飛行中にインドネシアの河川に墜落。乗客乗員104人全員が死亡。米捜査当局は、機長が故意に同機を墜落させた可能性があるとした。
報道によると、機長は懲戒・降格処分を受けたばかりで債務も抱えていた。さらに自身の行為を隠すためブラックボックスのスイッチを切っていたとされる。ただしシンガポール当局の捜査では結論は出ていない。