【3月21日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2015)は20日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第6シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)が4-6、7-6、7-5で第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を破り、準決勝に進出した。

 19本のサービスエースと強烈なフォアを何本もたたき込んだラオニッチは3度のマッチポイントを切り抜け、3時間近くに及んだ一戦で世界ランク3位のナダルを下した。

 ラオニッチは、この日行われた準々決勝のもう1試合でトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)をストレートで下した第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と準決勝で対戦する。

 24歳のラオニッチが3度の大会制覇を誇るナダルを下したことで、トップシードの4人が準決勝に顔をそろえることにはならなかった。準決勝にはすでに第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と第4シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が進んでいる。

 5年前の楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2010)で初めて顔合わせし、ストレートで敗れていたラオニッチは6度目の対戦でナダルから初勝利を収めている。

 この一戦は、ビッグサーバーのラオニッチとすべてのボールに食らいつき、守備の動きを攻撃につなぐことのできるナダルという対称的な選手同士の戦いとなった。

 しかし、この日のナダルのディフェンスは物足りないもので、48本のウイナーを決めたラオニッチは第3セットの第11ゲームでブレークを奪うと、次のサービスゲームで試合を決めた。

 ナダルは7本のサービスエースを記録し、ファーストサーブのポイント獲得率を82パーセントとしたが、ウイナーは25本にとどまり、22本のアンフォーストエラーを重ねた。(c)AFP