【3月10日 AFP】米アップルは9日、高性能の腕時計型端末「アップルウオッチ(Apple Watch)」を4月24日に日本をはじめ世界各地の主要な市場で発売することを発表し、各モデルの詳細について明らかにした。アップルはインターネットへの常時接続が可能で、かつ健康管理にも役立つこの端末で、誕生して間もないウエアラブル市場に本格参入する。

 同社スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」にもワイヤレスで連動するアップルウオッチは、メッセージの送受信や通話に加え、さまざまな健康アプリにも対応する腕時計型デバイスとしてデザインされている。

 アップルは声明で、「(アップルウオッチは)パーソナルでいつでも活用できるコミュニケーションデバイス。健康とフィットネスの画期的ツール」と紹介している。

 同社はこのアップルウオッチで、韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)やLGエレクトロニクス(LG Electronics)、日本のソニー(Sony)に加え、ペブル(Pebble)などのベンチャーによってすでに競合の激しい市場に切り込んでいくことになる。

 アナリストらは、iPhoneとそのソフトウエアエコシステム、健康やフィットネス関連の多様なアプリやセンサーとの統合を進めていくことで、アップルウオッチが市場をさらに拡大していくのではと期待感をあらわにした。

 アップルのティム・クック(Tim Cook)最高経営責任者(CEO)によると、「バッテリーは丸一日持つ」という。正確には約18時間の駆動が可能となっているようだ。

 米国での販売価格は、349ドル(約4万2400円)~1049ドル(約12万7000円)。また18金使用の限定モデルは1万ドル(約122万円)からに設定されている。

 日本や英米の他、オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港(Hong Kong)で最初に販売される。予約受け付けは来月10日に開始される。(c)AFP/Glenn Chapman