2―選手層の薄さとメンバー固定の弊害

 アンチェロッティ監督がメンバーを固定しがちなことも、故障者続出の影響を必要以上に大きくしている。

 レアルは開幕前、シャビ・アロンソ(Xabi Alonso)やアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)を放出したが、それでもシーズン序盤は、ローテーションを採用せずともうまく機能していた。

 ところがここにきて、試合に出続けることによる勤続疲労の影響が各選手に出始めている。

 特に今季は、昨夏に行われたW杯ブラジル大会(2014 World Cup)を戦ったあとに迎えたシーズンなだけに、トニ・クロース(Toni Kroos)やカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)といった選手には、それが顕著にみられる。

3―ロナウドの不振

 シーズン前半にみられたクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の得点ペースは、そもそも驚異的なレベルにあった彼の得点力を踏まえたとしても、ほとんど信じられないものだった。

 ロナウドは昨年8月から12月までの公式戦25試合で32得点を記録し、その勢いで今年1月上旬には自身3度目の世界年間最優秀選手賞「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」に選出された。

 ところが、2015年に入るとそのペースは12試合で2つのPKを含む7得点にまで減少した。その一方で、昨年ロナウドに12ゴール差をつけられていたメッシは、ラージョ戦のハットトリックで今季のリーグ戦得点数を30に伸ばし、とうとうロナウドに追いついた。

 さらに今年のロナウドは、コルドバ(Cordoba CF)戦で相手DFを蹴るなどしてキャリア9枚目のレッドカードを提示され、私生活では長年交際していたスーパーモデルのイリーナ・シェイク(Irina Shayk)さんとの破局が大きく報じられた。