【3月9日 AFP】2014-15アルペンスキーW杯は8日、ノルウェーのクビートフィエル(Kvitfjell)で男子スーパー大回転の第6戦が行われ、地元出身のチェーティル・ヤンスルード(Kjetil Jansrud)が制し、同種目の総合優勝を確定させた。

 2014年に行われたソチ冬季五輪のスーパー大回転で金メダルに輝き、滑降で銅メダルを獲得しているヤンスルードは、1分37秒44を記録し、地元の観衆とともに年間タイトル獲得を喜んだ。

 ビンセント・クリヒマイヤー(Vincent Kriechmayr、オーストリア)が0秒24差で2位に、ダスティン・クック(Dustin Cook、カナダ)が0秒33差で3位に入った。

 今回の優勝で100点を加えたヤンスルードは、スーパー大回転で今季獲得したポイントを計476点とした。そして今回4位に終わった総合2位のドミニク・パリス(Dominik Paris、イタリア)が計353点までしか伸ばせなかったため、フランスのメリベル(Meribel)で行われるシーズン最終戦を残してタイトルが確定した。

 ヤンスルードはまた、W杯総合優勝を争うマルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher、オーストリア)との差を縮めた。シーズン合計1076点で現在総合2位につけるヤンスルードは、同1128点で総合首位に立つヒルシャーを追走している。

 7日に行われた滑降第9戦で、ヤンスルードは同種目の総合タイトル確定を目指していたが、ライバルのハンネス・ライヘルト(Hannes Reichelt、オーストリア)が制したレースで7位に終わった。

 この結果、滑降の年間総合優勝争いはメリベルで行われるシーズン最終戦まで持ち越されている。(c)AFP