【2月27日 AFP】米国は26日、エボラウイルスの史上最悪規模の流行に見舞われた西アフリカ・リベリアで、対策任務に当たっていた米軍の撤退式典を開催した。約5か月に及んだ任務は、同国での事態回復の兆しが見えるなか、ひとまず終えることとなった。

 一時は2800人に達した米軍要員は、流行の沈静化が始まって以降は徐々に規模が縮小されていた。米国防総省(Pentagon)は、4月末までに「ほぼすべての」部隊を帰還させる予定と発表している。

 今回の任務を指揮したゲイリー・ボレスキー(Gary Volesky)少将は「今日みられる事態進展の重要性は、単なるエボラ出血熱の疑いを含めた新患者数の減少以上の意味を持つ」と語り、「この進展は、リベリア国民が正常な暮らしに戻ることができるということでもある」と述べた。

 今後について米国防総省は、地方自治体の「疾病に対する対応準備と監視の能力」を強化するために、米軍部隊約100人を同地域に残留させる方針を明らかにしている。

 ギニアで2013年12月に始まったエボラウイルスの大流行では、これまでに約9600人が死亡しているが、このうちの4037人はリベリアでの犠牲者となっている。

 昨年9月~12月の流行最盛期には、リベリアとシエラレオネで、疑いを含めた新感染者数が1週間当たり300人から550人記録されていた。

 世界保健機関(World Health OrganizationWHO)から発表された最新データは、ギニア、リベリア、シエラレオネの西アフリカ3国全体で22日までの3週間で発生した新感染者数は合計で400人を下回ったことを示している。

 だが、ギニアでは未知の感染連鎖による患者の発生が続き、シエラレオネでも感染が広い範囲に拡散したままの状況が続く一方で、リベリアでは事態回復がはるかに進行している。

 モンロビアの関係当局は、22日までの1週間で新たに確認された感染者は全国で1人だけだったことを明らかにしている。この患者は、同都市での既知の感染連鎖と関わりを持つ、登録された接触者だった。

 リベリア政府のアイザック・ジャクソン(Isaac Jackson)報道官によると、同国内にある19のエボラ治療センターで治療を受けている患者数は、先週の時点で2人にまで減少したという。

 同報道官は、国営ラジオの取材に「これは、リベリアがエボラとの闘いで著しい進展を遂げていることを示す材料の一つだ」と語っている。(c)AFP/Zoom Dosso