【2月21日 AFP】世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は20日、15分間で結果が分かるエボラウイルス感染の簡易検査キットを認証したと発表した。感染拡大地域で感染者を迅速に発見することが可能となる。

 WHOのタリク・ヤシャレビチ(Tarik Jasarevic)報道官によると、この簡易検査キットは正確さの面で臨床検査より多少劣るものの、実施時に電力も専門的な訓練を受けた人員も必要としない。

 同報道官は、「WHOは初のエボラ抗原簡易検査キットを評価してきたが、昨日このキットがエボラ出血熱発生国での調達に適格だと認証した。この検査は15分で結果が分かる画期的なものだ」と述べた。


 ヤシャレビチ報道官によると、簡易検査キットは米コージェニックス(Corgenix)が製造したものでエボラ感染者の92%を正確に判別できる。妊娠検査薬のように小さな紙のストリップに血液を垂らすことで、エボラウイルスに感染しているか否かが判断できるという。WHOの評価を受けたことにより、この簡易検査の品質と安全性、結果の正確性が、同機関の水準を満たすことが証明された。

 WHOによると、2015年2月15日現在、世界でエボラ出血熱の感染者は2万3253人、死者は9380人。そのほとんどは西アフリカのギニア、シエラレオネ、リベリアに集中している。(c)AFP