【2月20日 AFP】イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の掃討作戦を展開しているカメルーンの治安部隊が、職権を乱用して一般市民の人権を侵害する事例が相次いでいると、人権団体が非難している。

 カメルーンの人権団体REDHACのマキシミリエンヌ・ゴンベ(Maximilienne Ngo Mbe)代表は、「ボコ・ハラムとの戦いという名目で、既に厳しい状況に置かれている人々が、自分たちを守るべき立場にいる者たちのせいで恐怖のあまり身動きできなくなったり、怯えたりするのを許してはならない」と訴えた。

 REDHACによると、カメルーン軍はボコ・ハラム掃討に利用できる情報を地元住民から入手するため、脅迫や拷問を行ったという。また、カメルーン北部の2つの村の住民約50人が、尋問のため拘束された後、監房に監禁されている間に窒息死したという。(c)AFP