【2月17日 AFP】ナイジェリアとの国境に近いカメルーン北部で16日、イスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)と政府軍との戦闘があり、兵士5人とボコ・ハラムの戦闘員86人が死亡した。カメルーン軍が明らかにした。

 死亡した兵士らは、ナイジェリアを拠点とするボコ・ハラムとの戦線に配置されているカメルーンの精鋭部隊「緊急介入大隊」に所属していた。匿名で取材に応じたカメルーン兵によると、部隊が「ボコ・ハラムの待ち伏せ攻撃」を受け、3時間近くにわたる銃撃戦に発展したという。カメルーン軍は昨年8月以降、同国北部の極北(Far North)州に2000人以上の兵士を配置している。

 一方、軍関係者は16日、ボコ・ハラム関係者とみられる1000人以上が極北州の町マルア(Maroua)で当局に拘束されていることを明らかにした。カメルーンとナイジェリアの領土が橋で結ばれている同地域ではこのところ、ボコ・ハラムが勢力を拡大している。これまでは市民の大量殺害や村の襲撃などが繰り返されてきたが、最近は軍を標的にした攻撃が増えている。(c)AFP