■サッキ氏は「誤解されている」と釈明

 U-21イタリア代表チームでディレクターを務めたこともあるサッキ氏の一連の発言は、16日夜、伊モンテカティーニ・テルメ(Montecatini Terme)で行われた式典で飛び出した。

 サッキ氏は、自身がスリナム系オランダ人のフランク・ライカールト(Frank Rijkaard)を獲得したことを引き合いに、人種差別主義者ではないと主張する一方で、イタリアの国際ユース大会、ヴィアレッジョ・カップ(Viareggio Cup World Football Tournament)を例に、イタリアのユースチームには「有色人種が多すぎる」と断言した。

「私は決して人種差別主義者ではない。それは、指揮官としてライカールトのような選手を指導した経歴が実証している。しかし、ヴィアレッジョ・カップのような大会を見てみたまえ。黒人選手が多すぎる状態であり、それはU-20も同じだ」

 サッキ氏はその後、このコメントは曲解されたとして、「私は誤解されている。君たちは本当に私が人種差別主義者だと思うのか?私はこう言っただけだ。有色の選手を4人出したチームの試合を見たと」とつけ加えている。

「私はただ、イタリアの国としてのプライドとアイデンティティーが失われつつあると強調したかっただけだ」

 イタリアサッカーは現在、かつては欧州中の羨望の的だった国内リーグのセリエAが凋落し、過去にW杯を4度制している代表チームも、最近2大会のW杯は、グループリーグを突破することもできない状況にある。

 ライオラ氏は、人種差別がイタリアのサッカー、さらにはイタリアという国を数十年にわたってむしばみ、それがこの体たらくを招いたとほのめかしているようにもみえる。

 ライオラ氏は「この世によそ者などいない。ただ人がいるだけだ。スポーツは誰に対しても、それがベストなプレーをする選手であれば、開かれているべきだ。そんなだから、イタリアサッカーはこうなってしまったんだ」とコメントしている。(c)AFP/Justin DAVIS