イタリア代表の合宿地で人種差別、標的はバロテッリか
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【5月22日 AFP】フィレンツェ(Florence)近郊のコヴェルチャーノ(Coverciano)で行われているサッカーイタリア代表の合宿で21日、代表候補のマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)に対するものとみられる人種差別が起きた。
クラウディオ・チェーザレ・プランデッリ(Claudio Cesare Prandelli)監督は事件を大ごとにしなかったが、チロ・インモービレ(Ciro Immobile)は、選手も差別の根絶に力を注がなければならないとの見解を示している。
イタリア代表は現在、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)の最終登録メンバーの絞り込みを目的とした10日間の合宿を行っているが、事件はその2日目に発生した。
人種差別的な野次を飛ばしたのは若者で、標的はACミラン(AC Milan)に所属するバロテッリだったとみられている。
プランデッリ監督はこの件について、「何と言ったのかは聞こえなかった。茶化すような言葉だったということだけは分かったが」とコメントしている。
この事態を受けて、トレーニング施設に詰めている警察が練習場に駆けつけ、バロテッリはショックを受けてはいない様子をみせながらも、犯人の行動を非難している。
セリエAのクラブに在籍している間、たびたび人種差別の標的となっているバロテッリは、「こんなことが起きるのは、このフィレンツェとローマ(Rome)だけだ」とコメントした。