【2月2日 AFP】第49回スーパーボウル(Super Bowl XLIX)は1日、米アリゾナ(Arizona)州グレンデール(Glendale)のフェニックス大学スタジアム(University of Phoenix Stadium)で行われ、ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)が28-24でシアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)を下し、10年ぶり通算4度目の優勝を飾った。

 QBトム・ブレイディ(Tom Brady)率いるペイトリオッツはシーホークスの2連覇を阻み、この15年間NFLを牛耳ってきたチームとしての地位を再び手にした。

 第3クオーターには14-24と追いかける展開となったペイトリオッツは、試合時間残り2分2秒でブレイディがジュリアン・エデルマン(Julian Edelman)にタッチダウンパスを通し、逆転を果たした。

 ナショナル・カンファレンス(NFC)決勝のグリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)戦で逆転勝利を挙げてスーパーボウル進出を決めたシーホークスは、終了間際にジャーメイン・カース(Jermaine Kearse)が驚きのキャッチをみせてペイトリオッツのエンドゾーン5ヤードのところまで詰め寄り、再び奇跡を引き起こすかと思われた。

 直後のプレーでマーショーン・リンチ(Marshawn Lynch)がゴールライン目前で止められると、シーホークスは次のプレーでこのスターRBにボールを託すことはなかった。残り20秒でQBラッセル・ウィルソン(Russell Wilson)はリカルド・ロケット(Ricardo Lockette)へのショートパスを選択したが、ペイトリオッツの新人マルコム・バトラー(Malcom Butler)がゴールライン上でこれをインターセプトし、シーホークスの希望を断ち切った。

 NFL最強と恐れられるシーホークスのディフェンス陣に対し、ブレイディは第4クオーターに2本のタッチダウンパスを決めるなどこの試合4本のタッチダウンパスを成功させた。

 2001シーズン、2003シーズン、2004シーズンに続く優勝を飾ったブレイディは、幼少時のアイドルであるジョー・モンタナ(Joe Montana)氏とテリー・ブラッドショー(Terry Bradsha)氏と並び、史上最多タイとなるスーパーボウル4勝目を挙げている。

 またブレイディはスーパーボウルでのタッチダウンパス記録を塗り替え、この試合の最優秀選手(MVP)にも選出された。(c)AFP