【1月31日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)は、クロアチア代表のイビカ・オリッチ(Ivica Olic)をハンブルガーSV(Hamburger SV)に放出し、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)からアンドレ・シュールレ(Andre Schuerrle)を迎え入れる準備を整えた。

 2014年7月に行われたW杯ブラジル大会(2014 World Cup)決勝で、マリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)の決勝点をお膳立てしたシュールレだが、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督の率いるチェルシーでは、レギュラーの座を勝ち取ることができなかった。

 独ビルト(Bild)紙とサッカー誌キッカー(Kicker)の報道によると、ボルフスブルクは24歳のシュールレと4年契約を結ぶことについて、チェルシーと合意に達したと伝えている。

 ブンデスリーガ復帰が濃厚となったシュールレは、過去にマインツ05(Mainz 05)とバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)でプレーしている。

 ボルフスブルクでスポーツディレクターを務めるクラウス・アロフス(Klaus Allofs)氏は、スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し、「かなり楽観しているが、われわれには解決しなければならない問題がいくつか残っている」と語っている。

「われわれ全員がアンドレの加入を望んでいるし、彼もブンデスリーガに戻りたがっている。しかし、注意しなければならない点が残されている」

「乗り越えなければならない障害がいくつかあるし、まだ契約は成立していない」

 シュールレの代理人は、独スポーツ通信社SIDに対し、契約の準備はできているものの、調整が必要な交渉がわずかに残っており、移籍が成立していないことを認めている。

 報道によると、ボルフスブルクはシュールレ獲得のために、クラブ史上最高額となる移籍金3000万ユーロ(約40億円)をチェルシーに支払うとされている。これまでのクラブ記録は、ベルギー代表ケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)を獲得した際の移籍金2200万ユーロだった。

 ボルフスブルクはまた、ブンデスリーガで不振にあえいでいるハンブルガーにオリッチを放出した。ハンブルガーは移籍金150万ユーロ(約2億円)で獲得したオリッチと2016年まで契約を結んでいる。

 オリッチは2007年から2009年までハンブルガーでプレーしており、その後はバイエルン・ミュンヘンに3年間在籍し、2012年にVfLボルフスブルクに加入した。

 31日のケルン(1. FC Cologne)戦で起用される可能性があるオリッチは、地元紙ハンブルガー・モルゲンポスト(Hamburger Morgenpost)に対し、29日の練習後に移籍が決まったことを知らされたと明かしている。

「ロッカールームに戻ったら監督から移籍が成立し、ハンブルガーに復帰することを伝えられた」

「これは家族のための決断でもあった。僕らはずいぶん前からハンブルク(Hamburg)で生活することを決めていたんだ」

(c)AFP