マレーが相手のサービスゲームを6度ブレークし、40本のウイナーを記録した一方で、ベルディハはダブルフォールトがサービスエースの数を上回ってしまった。

 ベルディハは第8ゲームでブレークに成功して5-3とリードしながらも、続くゲームでは逆にブレークを許した。

 それでもベルディハは、第11ゲームで相手のブレークポイントを退け、続くタイブレークでも5-6とセットポイントを握られながらも第1セットを先取した。

 1時間を超える激闘を制して試合の主導権を握ったベルディハは、精神的にも勢いに乗ると、不機嫌なマレーとすれ違う際に「良くやった、トーマス」と自身に言い聞かせたことで、火花を散らすような場面もみられた。

 しかし、グランドスラム2勝の実績を持つマレーは、第2セットで3度のサービスブレークに成功するなど、気が緩んだベルディハをわずか30分間で一蹴した。

 その後も攻撃の手を緩めなかったマレーは、ベルディハに対して0-40からブレークポイントをつかむと、コーナーにフォアハンドのウイナーを決めた。

 そしてベルディハがサービスエースよりも多くのダブルフォールトを記録したのに対して、マレーはセットカウントを2-1として勢いに乗った。

 続く第4セットでは、ベルディハが相手の多彩なショットに翻弄(ほんろう)されてバランスを崩し始めると、マレーは勝負を左右する第11ゲームでブレークに成功し、最後は自身のサービスゲームでエースを決めて勝利を収めた。(c)AFP