【1月29日 AFP】第16回アジアカップ(2015 AFC Asian Cup)決勝を控え、オーストラリアのティム・ケーヒル(Tim Cahill)が28日、引退の話題は大会終了まで封印すると明言し、さらには優勝に近いのは韓国の方だと述べて、心理戦を仕掛けた。

 35歳ながら力強いパフォーマンスを披露し、アジアカップ初戴冠にあと一歩のところまでチームを押し上げてきたケーヒルは、31日の決勝が自身にとって最後の代表戦になるのかという質問をかわした。

 シドニー(Sydney)で報道陣の質問に答えたケーヒルは、「僕には分からない。だけど、終わったら話し合わなくてはならないだろうね。今は決勝に集中しているし、この国にとって特別な成果を勝ち取りたいと思っている」と語った。

「僕たちにとって、この上なく難しい試合になるのは間違いない。だけど選手はやってやろうと意気込んでいるし、そこが一番大切な要素だ」

「相手もよく鍛えられているし、95分間、気持ちを切らさないことがカギになる。僕としては、明日は延長までもつれないと思っている」

 W杯では2002年の日韓大会でベスト4に入っている韓国だが、アジアカップのタイトルからは55年間遠ざかっている。

 今大会でオーストラリアと韓国はグループリーグで対戦し、オーストラリアが0-1で敗れているが、ケーヒルは相手に重圧をかけようと、優勝に近いのは韓国の方だと話している。

 オーストラリア代表の歴代最多得点記録を持つケーヒルは、「みんなには言いたいことを言う権利がある。だけど、僕ら選手にとっては、周囲がなにかを言ったり、書いたりしようと同じことだ。僕らがすべきことは、一切の雑音を遮断することだからね」

「僕らの方が有利だっていうのであれば、それはそれで最高だ。だけど僕らは1回負けている。だから、その見方はちょっと厳しいと思う。個人的には、有利なのは相手の方だ」

 今大会のケーヒルは、4-1で勝利したクウェートとの開幕戦で得点すると、中国との準々決勝では、驚きのオーバーヘッドキックを含む2得点を記録し、チームを2-0の勝利に導いた。韓国戦でも、ケーヒルに得点の期待がかかっている。

「彼らの戦い方はよく知っているよ。パワーがあって、フィジカルもかなり優れている。判定に期待なんかしてない。どの試合でも、僕はその逆の状況に立ち向かってきた」

「中国戦の前半45分、僕がボールに触ったのは3回だ。中国のディフェンダーに張りつかれていたんだ」

「ティム・ケーヒルに厳しく当たれ。スペースを与えるな。彼らはそればっかりに専念してた。だけど、それじゃ90分は戦えない。そんなことをしたら、別の選手に決められるだけだからね」

(c)AFP/Alastair HIMMER