【1月27日 AFP】女子サッカーイングランド代表の主将ケリー・スミス(Kelly Smith)は26日、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)の試合後インタビューで、ユージェニー・ブシャール(Eugenie Bouchard、カナダ)がウエアを見せるためにターンを要求されたことについて、自分ならインタビュアーに「ビンタを食らわせる」とし、発言に対する不快感をあらわにした。

 豪民間テレビ局チャンネル7(Channel Seven)の男性インタビュアーは、ブシャールに対し「ターンして全身を見せてよ」とリクエスト。この発言が「性差別」だとしてソーシャルメディアなどで波紋を呼び、ビリー・ジーン・キング(Billie Jean King)氏らも嫌悪感を示している。

 女子スポーツを振興する草の根活動「Women's Sport Trust」をサポートするスミスは、「もし私が彼女の立場だったら、(インタビュアーの)頬をはたいてやるわ。女子選手に対する差別よ」とコメント。「女子スポーツに対する無知を象徴しているわ。これが子どもたちにも伝わってしまうの。こういう発言をしても大丈夫だと考えている人が、まだまだ大勢いるということね」と付け加えた。

 キング氏は、ツイッター(Twitter)に自身の意見を投稿した。

「全豪オープンのインタビュアーが、試合後インタビューで『ターンして』と言ったことは、言語道断です」

「本物の性差別だと思う。女性に聞くなら、男性にも同じことを聞きなさい」

「性別にかかわらず、見た目ではなく成果を評価するようにしてほしいものです」

(c)AFP