■サッカー界に波及する経済格差

 クフォウリ氏は同時に、ブラジル全国選手権ではなくウクライナ・プレミアリーグを選ぶ選手が増えていることを嘆いた。シャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)に所属するルイス・アドリアーノ(Luiz Adriano)にいたっては、同クラブで10人以上のブラジル人選手に囲まれている。

「われわれは、国内リーグの真骨頂をまったく理解していない」と警告したクフォウリ氏は、ブラジルがスポーツ界におけるグローバリゼーションの終着点を予測しておくべきだとしている。

 昨年7月に代表チームがドイツに完敗し、負債を抱えるクラブが能力の高い選手を放出する中、ブラジル全国選手権の地位はどんどん下がっている。

 ブラジルのスポーツ専門コンサルタント企業プルリ・コンスルトリア(Pluri Consultoria)社のフェルナンド・フェレイラ(Fernando Ferreira)氏は、「ブラジルがグローバリゼーションの主流から外れている」と指摘。ブラジルは実際、W杯のために大枚をはたいて新たなスタジアムを建設したものの、1部に参戦しているチームがない首都ブラジリア(Brasilia)やマナウス(Manaus)では、これらを持て余している。

 多くの欧州トップリーグでは、外国人オーナーによるクラブの所有が当たり前になる中、ブラジルのクラブには「政治的な影響」が色濃く出ているというフェレイラ氏は、「経済的な格差が大きい」と締めくくった。(c)AFP/Chris WRIGHT