【1月21日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長は20日、ロシア代表のファビオ・カペッロ(Fabio Capello)監督に対する給与未払い問題を解決するよう、ロシアサッカー連合(RFS)に通告した。

 RFSの幹部と会談を行ったプラティニ会長は、モスクワ(Moscow)で記者会見に臨み、「カペッロ監督がこれまで不満を述べたことは一度もなかった」と語った。

「しかし、RFSがカペッロ監督に給与を支払っていないことが正しいと思わない。これは2018年のW杯開催を控えるロシアサッカー界に悪いイメージを与えることになる」

「私はRFSに対し、この問題を解決するために行動を起こすべきだと勧告した」

 カペッロ監督に対する6か月分の未払い給与は、ロシアの労働監督機関が定めた期限の19日を過ぎても支払われず、RFSのニコライ・トルスティヒ(Nikolai Tolstykh)会長は現在、解任の危機に直面している。

 この問題ですでに罰金が科されているトルスティヒ会長は、現在の役職を解かれるだけでなく、最大で3年間の資格停止処分が下される可能性がある。

 トルスティヒ会長はこの日、数日前に国際サッカー連盟(FIFA)から調達した資金で、カペッロ監督の未払い給与の一部を清算することを明らかにしている。

 トルスティヒ会長は、「支払い期限が過ぎているカペッロ監督に対する給与未払い問題を解決しようと、われわれはあらゆる努力を行っている」と語った。

「われわれは2日前にFIFAから財政支援を受けた。そしてこの資金の一部を、カペッロ監督の給与に充てようと考えている。ただ残念なことに、その金額は問題を解決するのに十分ではない」

 イタリア出身で68歳のカペッロ監督は昨年、RFSとの契約を2018年のW杯ロシア大会まで延長している。(c)AFP